2016年の登場からトヨタのコンパクトハイトワゴンの主力車種として、中心的な存在であったトヨタタンクですが、2020年に惜しくも生産終了となってしまいました。
今回の記事は、人気車種でありながらわずか4年で生産終了となってしまったトヨタタンクの生産終了の理由や、ルーミーとの違いをまとめていきます。
この記事が、少しでもコンパクトハイトワゴンの購入を検討している方のお役に立てれば幸いです。
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トヨタタンク生産終了の理由は?
2020年9月に人気を誇って売れていたにもかかわらず、生産終了となってしまったトヨタタンクですが、その背景には以下のような理由があったようです。
- トヨタの販売戦略の一環として、販売チャンネルに関係なく全店舗で全車種の取り扱いが始まったため
- グローバルな地球温暖化対策への取り組みとして、国内のラインナップを半減させ、電動化へシフトし始めたため
- 同じトヨタでダイハツトールのOEM車として販売されているルーミーの方が売れているため、そこに統合するという形になったため
トヨタタンク生産終了はいつ?
トヨタタンクは2016年にダイハツトールのOEM車として登場し、2020年9月に事実上、トヨタルーミーに統合する形で生産終了となりました。
ルーミーに統合されたのは、販売台数がルーミーの方が上回っていたという点やデザイン等が市場で受け入れられやすかったということが考えられます。
トヨタタンクは2019年には年間で7万台以上売れていたこともあり、生産中止は業界に大きな影響を与えたことは間違いありません。
トヨタタンクとルーミーについて
トヨタタンクは最終的にルーミーに統合される形となりましたが、具体的に両者にはどのような関係があったのかを比較しながらまとめていきます。
タンクとルーミーの関係
トヨタタンクとルーミーはダイハツトールのOEM車として、兄弟車という形で販売されていました。
両車種が販売されていた時は、タンクはトヨペット店とネッツ店、ルーミーがトヨタ店とカローラ店というように販売チャンネルごとに取り扱いが分かれていました。
そのため、同じOEM車でありながら外見のデザインを始め、多少味付けが異なっていたこともあり、両車種共にうまく住み分けがされて人気車種となっています。
タンクとルーミーの違い
タンクとルーミーはベース車両がダイハツトールであるため、ボディサイズ、エンジン、グレード構成、価格は基本的に同じです。
大きく違いがあるのは、外見のデザインです。
タンクは、台形型のフロントバンパー一体型のグリルが一番の特徴で、ヘッドライトのシャープさと相まって、かなりスタイリッシュなエクステリアデザインになっています。
一方でルーミーについては大型のメッキタイプのフロントグリルが特徴で、重厚感があり迫力と共にラグジュアリーさが前面に出たエクステリアデザインとなっています。
タンクとルーミーどっちが人気?
2019年のタンクとルーミーの年間新車販売台数を比較すると、ルーミーが9万1650台、タンクが7万4518台となっており、市場の受け入れはルーミーの方に軍配が上がっていました。
この販売台数の違いには、販売チャンネルの違いもあると思われますが、やはり外見デザインの好みによるものが大きいようです。
コンパクトハイトワゴンでありながら、どっしりとした印象が強いルーミーは重厚で安心感のある印象が強いのも人気の一つなのかもしれません。
トヨタルーミーは生産終了している?理由は?
トヨタルーミーは、現在も新車で販売され続けています。
2023年の新車販売台数は10万800台となっており、国産車の中ではベスト10に入るほどの人気車種です。
タンクの生産終了と共に、ルーミーのラインナップの中にタンクのエクステリアデザインが選べるようになったため、タンクのデザインが好みの人もうまく取り込めていると思われます。
トヨタルーミーの後継車は?
上述のようにトヨタルーミーは現在でもコンパクトハイトワゴンとして高い人気を誇っています。
そのため、そろそろモデルチェンジがされるのではと噂されているようです。
後継者として他の車に吸収されたり、全く新しい後継車が登場するというよりは、ルーミーとしてフルモデルチェンジがされる方が期待されているようです。
トヨタタンクは燃費悪い?
トヨタタンクは、ダイハツトールやルーミーと燃費性能での差はほとんどありません。
タンクの中でもターボモデルを選ぶと、出力が上がる分、どうしても燃費は落ちてしまいますが、内燃機関のみのエンジンとしては優秀な燃費性能と言えるでしょう。
ただ、パワー不足という声もあるため、ついついアクセルを踏み込みすぎてしまうという可能性もあるため、一部のユーザーからすると期待していた燃費性能が出ないという意見はあるようです。
トヨタタンクのリコールは?
リコール情報サイトによると、2023年にルーミーでは以下のような不具合が発表されています。
中古車で購入する場合は、安全のために修理がされているかどうかを必ず確認するようにしましょう。
■基準不適合状態にあると認める構造、装置又は性能の状況及びその原因
燃料ポンプのインペラ(樹脂製羽根車)において、成形条件が不適切なため、樹脂密度が低くなって、燃料により膨潤して変形することがある。そのため、インペラがポンプケースと接触して燃料ポンプが作動不良となり、最悪の場合、走行中エンストに至るおそれがある。
リコール情報サイト
トヨタタンクの評判・口コミ
現在では生産終了となってしまったトヨタタンクですが、実際のユーザーの口コミも紹介します。
新車での購入はできませんが、中古車選びの際の参考になるかもしれません。
良い評判・口コミ
軽カーからの買い換えで、ターボなので普通車並みのアクセル踏み込みは大満足。
収納スペースたくさん有り、荷物もたくさん積めそう。シートアレンジにも期待あり。
カーセンサーより
一番の特徴である室内の広さ。
またシートアレンジが多彩なのも便利です。 床面がフラットになるので大きい荷物も載せやすいかな。
カーセンサーより
車体はコンパクトでありますが、見た目はまあまあ大きく見えるところが良かったところです。
あと、燃費の良さは今までのポルテよりも断然よくなっている。
車内空間も家族3人なので、ジャストサイズで奥様も運転するのでぶつけられる心配が少なく気に入っています。
あとは、かなり低価格なのでだいぶ助かりました 軽自動車よりも絶対に安いので、その点はおすすめです。
カーセンサーより
悪い評判・口コミ
ブレーキをかけて、減速するときにいきなりエンジンブレーキが強くきき、スムーズに減速している感覚がない。
だから、自分が思った位置まで進まないから再度アクセルを踏まないといけないところが1番不満なところです。
しかも、ディーラーの営業マンに言ってもそんな現象は聞いたことありませんって言われて、それはかなりの不満ですね。
あと、加速時にスムーズな感じがなく、息継ぎするような感覚で進むところも気になります。
カーセンサーより
※私が所有しているのはNA車です。
背が高い車体にパッソ等と同じの1000ccのエンジンは非力に感じます。
ライバル車のソリオが1200cc+モーター(グレードによる)なので、走行性能では劣っています。
カーセンサーより
エンジン性:様々な意見がありますが、エンジンに関しては普通だと思います。
街乗りで使用するのであれば何も問題はないです。高速に乗ると多少のパワー不足感はありますがスピードを出さなければ気になりません。
走行性能:高速道路に乗っているときにふらつきを感じる時があります。それ以外は特に不満に思う事はないですね。
カーセンサーより
トヨタタンクの中古価格は?
トヨタタンクの中古価格は、44万円~201.3万円ほどとなっています。
初期型のノンターボであれば100万円以下で購入ができるので、セカンドカーとしての購入も候補にできるのではないでしょうか。
また、最終モデルのターボ、カスタムについては未だに人気であるため、200万円近くが相場のようです。
トヨタタンクがおすすめの人は?
ここまで、トヨタタンクとルーミーを比較しながら検証を進めてきましたが、トヨタタンクがおすすめの人は以下の項目に当てはまる人と言えそうです。
- シャープなフロントマスクが特徴でスタイリッシュな外見が好みの人
- 見かけ以上に室内空間が広々としたコンパクトハイトワゴンを探している人
- 小回りが効いて運転しやすく、大きな開口部を持つスライドドアを持つ車を探している人
- 燃費性能が良く経済的でありながら、車両価格が安い車を探している人
「トヨタ タンク 生産終了 理由」を検索する人がよく思う質問4選
まとめ:タンクは中古で手に入れることも可能
今回は、トヨタタンクが生産終了になった理由と事実上の後継車であるルーミーについてまとめました。
新車でルーミーを購入する際にモデルのラインナップの中に、タンクと同様のデザインを選ぶこともできますが、純粋なタンクを購入したいのであれば、中古車を探すことも検討してはいかがでしょうか。
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