そもそも非常におしゃれで可愛らしい「ミニ」という車です。
実は、ミニのシリーズには、その全長を微妙に長くした「ミニクラブマン」というモデルがあります。
ステーションワゴン的でありながら、ステーションワゴンよりはちょっと短いフォルムが絶妙におしゃれです。
そのため、きっと気になっている人も多いのではないかと思います。
しかし、そんなミニクラブマンのことが気になってネットで検索をしようとすると、途端に出てくるのが「やめとけ」とか「後悔」などのサジェストキーワードです。
さらには「生産終了」というキーワードも出てくるため、こちらとしては何やら不安になってしまうわけです。
そんなミニクラブマンとは、本当に「買うと後悔する車」であり、「やめといた方がいい車」なのでしょうか?
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ミニクラブマンはやめとけと言われる理由は?
ミニは小さいから使いがって悪そうだけど、やはりミニをあきらめきれない人にうってつけのミニクラブマン。
ここではそんなミニクラブマンの故障や使っていて不便な点をユーザーやネットの情報をもとに紹介していきます。
後ろが見えにくい
クラブマンの代名詞とも言われる「観音開き」のバックドアです。
日本の駐車場はバックで停める場合が多く、後ろに余裕がないため、荷物の出し入れがしにくい場合もあるでしょう。
しかし、観音開きのバックドアは以下のようなメリットもあります。
- 軽い力で開閉できるので女性でも安心
- 着替えもしやすくアウトドアにぴったり
- ラゲッジスペースが広く使える
- 立体駐車場での積み下ろしに便利
ただ観音開きはどうしても真ん中に支柱が入り込んでしまうので、後方視界が狭いと感じる人もいます。
ただ次第に慣れてくるという声もあるので、そこまで心配はいらないでしょう。
定期的なメンテナンスが必要
ミニ自体は国内でかなり流通していて身近に感じる人も多いと思います。
しかし、ミニも例外なく輸入車なので基本的に日本規格で開発はされていません。
国産車のようにほぼノーメンテで行けるわけもなく、いろいろと手がかかります。
特に目立つのはブレーキダストが多いのでこまめな掃除が必要です。
ノーマルのブレーキパッドはブレーキダストが酷いです。
一ヶ月で国産車の一年分位汚れます。
ブレーキダストとは、車がブレーキをかける際に摩擦で削られるブレーキ部分の金属性のカスのこと。
ブレーキダストの手入れをせずに放置すると、ホイールが真っ黒になってしまいます。
こまめなお手入れが必要になるので、手間をかけるのが面倒という人には向きません。
インテリアの実用性が悪い
ニクラブマンのインテリアへの評判は、次の様になっています。
- 真ん中の馬鹿デカいスピードメーターがダサい
ミニの代名詞と言っていいほどの大きいスピードメーターです。
初めてミニに乗る方はまず初めにダッシュボードのど真ん中に位置するスピードメーターに目が行くことでしょう。
サイズが大きいので、目線を大きく左右に動かさないと見れないため、非常に使い勝手が悪いです。
- シートは柔らかくてすごく沈み込む
コンフォートカーであれば、シートが柔らかいのは苦になりません。
しかし、ミニは普通の車に比較するとサスペンションがやや硬めに作られています。
よってシート柔らかすぎるとホールド感に欠けてしまいます。
- ナビの取り付け位置が良くないので使いにくい
真ん中にスピードメーターがあるので通常ナビが設置されている場所が確保できません。
そのため、位置がかなり下の方になっています。
よって運転中に道を確認するのにかなり下をみる必要があるため、実用性が低いです。
足回りが硬い
ミニはよく足回りが固いと聞きますが、実際に乗ってみると車体が軽い分余計に感じる固く感じます。
そこにはメーカー側の思惑があります。
サスペンションを柔らかく設定すると低速走行時には快適に運転できます。
しかし、高速走行時にはサスペンションが上下に動き過ぎて、走行時の安定感が無くなってしまいます。
サスペンションを標準で硬く設定するか、柔らかく設定するのかはメーカーの考えによって違ってきます。
速度無制限や日本より法定速度が速い高速道路があるヨーロッパでは硬めの設定にする必要があるのでしょう。
速度が上がるほど安定感が増し、怖さを感じずに走らせることができる、これがミニの特徴です。
ミニクラブマンは故障が多いの?
輸入車であるミニクラブマンは、国産車に比べると日本仕様で開発されていないので故障率が比較的大きいです。
特に年式が古いもの、もしくは、走行距離が多いものは要注意です。
また、修理や交換費用は、国産車より2倍以上のコストがかかることもあります。
購入するのであれば、費用はある程度覚悟しておく必要があります。
主に故障が多いのは以下の場所になります。
- とにかくエンジン回りの故障が多い
- 燃料漏れでポンプ交換
- クラッチ不良で交換
- パワーウィンドウが閉まらなくなった
- ゴム・ラバー系の部品はすぐ劣化する
上記で特に要注意なのはクラッチ不良での交換になります。
これが発生すると修理費が間違いなく30万円はくだらないと予想されます。
実際のミニクラブマンの口コミ
オーナーのみならず、乗っていると周りからのデザインの評判が良いということがわかります!
やはりデザインは基本全般的に評判がいいですが、使用用途によっては荷物が乗らなかったり、乗り心地が悪く思われてます。
ミニクラブマンの基本情報
そもそもミニクラブマンはミニよりは大きいサイズだけどどのくらいなのか?
そもそもどんなスペックなのか?
ここからは、その様な疑問について紹介します!
スペック
初代ミニクラブマン
1960年代のご先祖さまはさておき、初代ミニ クラブマンが発売されたのは2008年3月のこと。
3ドアハッチバックのミニの全長を24cmほど延ばし、ホイールベースも8cm延ばしました。
全長3980mm×全幅1685mm×全高1445mmの初代ミニ クラブマンは「シューティングブレーク」と呼ばれるボディタイプの車でした。
シューティングブレークというのは、英国の貴族が狩猟用に使っていた小ぶりなステーションワゴンです。
2代目ミニクラブマン
現在も販売されている2代目ミニクラブマンがデビューしたのは2015年10月。
初代は「3ドアのミニをちょっとストレッチした車」というニュアンスでした。
しかし、2代目は全長4270mm×全幅1800mm×全高1470mmというまずまず立派なサイズに生まれ変わりました。
さらに、後部のドアも、片側だけの「クラブドア」ではなく、両サイドに通常サイズのドアが設けられました。
外装・内装
まずは外装ですが、ボディの基本スタイルは、新旧ともにルーフを水平に後方まで長く伸ばしたワゴンスタイルです。
さらに、ボディの後部には観音開きのリアゲートが備わります。
ただし、ドアの配置は新旧で異なります。
先代型はユニークで、ボディの左側面は1枚のドアだが、右側には後席用の小さなサブドア(クラブドア)を備えています。
このドアは後ろ側にヒンジがあり、観音開きとしています。
次に内装は、インパネの形状は新旧モデルともにクラシックミニがモチーフだが、メーターの配置は異なります。
先代型はハンドルの奥側にタコメーター(エンジン回転計)、インパネの中央に大径のスピードメーターというクラシックミニを連想させる独特の配置でした。
しかし、現行型はスピード/タコメーターともにハンドルの奥側に収まる一般的な形状になりました。
インパネの中央に円形のスペースを設けましたが、ここにはカーナビの画面が収まります。
そのため、インパネ周辺の見栄えは平凡になりましたが、操作性と質感は高まりました。
燃費
現行型クラブマンのパワートレーンは、MINI3ドア/5ドアと同じ新開発のMINIツインパワーターボ付きエンジンを搭載しています。
ただし、車両重量が重いため燃費性能はやや劣っていると言えます。
ガソリンエンジンモデルにおいては、3ドアに比べ、クラブマンはクーパーで1.2km/L、クーパーSで1km/Lダウンとなり、JC08モード燃費は17.1km/Lとなります。
しかし、クーパーSにはMINI初となる8速オートマチックトランスミッションが搭載されているため、高速道路での燃費向上は、他のモデルよりも期待がもてます。
ちなみに、初代クラブマンは1.6リッターの自然吸気を搭載しており13.2km/Lです。
初代クラブマンと比較しても動力性能と併せて燃費も良くなったといえるでしょう。
ミニクラブマンの魅力は?
ミニクラブマンはミニをそのままサイズを大きくしてミニという名前がふさわしくないほどに実用性が高くなっている車になります。
そんなクラブマンですが、オーナーが特に思っている魅力を紹介いたします!
観音開きのリアが使いやすい
比較的駐車場が狭い日本はトランクを開ける際にスペースとらない方が重宝されます。
そんなクラブマンの代名詞であるリアの観音開きドアは現行でも健在です。
先代のクラブマンの後期モデルからは、リモコン操作で右側のスプリットドアを開く機能(コンフォート・アクセス・システム)が採用されました。
この機能は新型でもメーカーオプションで用意されています。
また、コンフォート・アクセス・システムには新しい機能が追加されました。
鍵を持っている状態で足を車両下部にかざすことで、一度目で右側、二度目で左側のドアが開く機能です。
両手が荷物でふさがっているときには便利な機能です。
デザインが良い
MINIのデザインアイコンである丸型ヘッドライト、六角形のフロントグリルを継承し、MINIらしさを表現しています。
そこに、全幅を拡大した事により、ゆとりが感じられるデザインになっています。
エクステリアの随所にクロームを用いる事により、上質感も演出しています。
また、リアにおいては横型のテールライトを採用し、スプリットドアと相まって、リアデザインを自信に充ち溢れた特徴的なものにしています。
インテリアデザインにおいては、MINIクラブマン専用の全く新しいデザインを採用しています。
エクステリア同様にインテリアにおいても、クロームの採用やハイグロスブラック仕上げにより、上質感を演出しています。
パワーがある
MINIクラブマンのベーシックなグレードとなるのはMINI ONEクラブマンです。
これは、最高出力102馬力・最大トルク190Nmの1.5リッター3気筒ガソリン・ターボ・エンジンが搭載されています。
ミドルグレードに該当するのが、MINIクーパー・クラブマンとMINIクーパーDクラブマンの2モデルです。
これらは、最高出力136馬力・最大トルク220Nmの1.5リッター3気筒ガソリン・ターボ・エンジンを搭載しています。
最上級グレードに該当するのが、MINIクーパーSクラブマンとMINIクーパーSクラブマンALL4の2モデルです。
搭載されるのは最高出力192馬力・最大トルク280Nmの2リッター4気筒ガソリン・ターボ・エンジンが搭載されています。
どれをとっても軽量ボディーと組み合わさると非常にパワフルに感じます。
ミニクラブマンに乗る人の特徴は?
ミニクーパーに乗る人のイメージでもっとも多いのは、「オシャレな人」「余裕がある大人」の2点が挙げられます。
それに加えてクラブマンは実用性を兼ね備えています。
なので、アウトドアを好んでいたり、家族がいてもミニバンとかではなくてやはりオシャレがしたい!っていう人が多いと思います。
芸能界でも特に人気の車でもあります。
たとえば、ビートルズが愛した車としても有名で、特にジョージ・ハリスンは晩年まで愛車として所有していました。
日本人の芸能人は田口淳之介、稲垣吾郎、笑福亭鶴瓶、潮田玲子などが所有しておりました。
ミニクラブマンでおすすめのグレードは?
エントリーグレードであるワンであればさらにお安く狙うことも不可能ではありません。
ですが、流通量がいささか少なめであるため、そもそも探しにくいという難点があります。
また、ワンのエンジンはクーパーと同じ1.5Lの直3ターボとはいえ、その最高出力は109psに抑えられています。
そのため、先代よりも大きく重くなった現行型クラブマンを小気味よく走らせるには若干ながら力不足です。
なので、ここはおとなしく中間グレードのクーパーに絞って探すのが正解かもしれません。
あくまでも「程度」を最優先して探すべきではありますが、ミニクラブマンという車はオプション装備の種類も非常に豊富です。
似たような条件のクラブマン クーパーであってもオプション装備の内容は千差万別です。
そのため、程度を最優先しつつも「自分好みのオプションが付いているか?」という点も、購入時は確認するようにしてください。
もう少し予算的な余裕が見込める場合のオススメは、下記の二択です。
これらは、予算的には総額250万~280万円ぐらいになります。
- ガソリンエンジンの最上級グレードであるクーパーS
- ディーゼルエンジンの最上級グレードであるクーパーSD
ミニクラブマンの5年落ち中古相場は?
クラブマンにもガソリンモデル、ディーゼルモデルやスポーツモデルかどうかで中古の相場が変わってきます。
ただ全体的に値段を見ると200万~300万くらいのレンジに入ってきます。
世界的な半導体不足で新車販売の納期が大幅に遅れている影響で中古車相場が上がってました。
さらにクラブマンの生産終了がさらに中古の相場を上げる可能性があります。
今は年式と走行距離によって変動が大きいですが、モデル末期は価値が上がると予想されるので早めの購入お勧めします。
ミニクラブマンを中古で購入する際の注意点は?
ミニクラブマンの中古を購入する際に特に気を付ける点を紹介します。
●変速ショックが大きいかどうか
試乗した時に、変速ショックの大きいクルマはトラブルが引き起こされる可能性が高いので、オススメしません。
ミッションの乗せ換えが必要であったり、車に乗っていて不安を抱いたりすることが増えてしまいます。
長い間乗っている車だと中古車であれば「ミッション」は注意しておく必要があります。
●内装が綺麗かどうか
BMW MINIは流通量が多いクルマです。
大事に乗られているとは思いますが、内装含め外装もキレイな中古車を探しましょう。
しっかりと手入れが行き届いている中古車であれば、メンテナンスについてもしっかりとされている可能性が高いので安心して乗れます。
●中古車MINIのパーツのチェック
メンテナンスしている車は、傷が少なく内外装ともに綺麗な状態を保っていることが多いです。
しかし、よく見ないと気付かない細かいところのチェックもできたらしましょう。
ボルトがさびていないか、パーツが左右対称になっているかなど、ちょっとしたことですか細部までしっかりと確認しておくことをオススメします。
「ミニ クラブマン やめ とけ」を検索する人がよく思う質問4選
まとめ:ミニクラブマンを購入する際は欠点も考慮して決めよう!
ここまでミニの人気モデルのクラブマンを紹介してきましたがいかがでしたでしょうか?
ミニが欲しいけど、実用性を考えると中々手を出せない。。。
そういう人にピッタリなクラブマンは車業界に衝撃を与えて唯一無二の存在になりました。
ただ、そんなクラブマンは今年生産終了を発表して一つの時代が幕を閉じました。
今後は中古車がメインになってくるのでしっかりグレード、装備、オプションを把握して選定する必要があります。
特にクラブマン特有の欠点も考慮して、購入する個体の選定が必要になります。
もし、購入する機会があればこの記事で紹介した情報を参考にしてください。
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