三菱自動車が開発・生産・販売を手がけるアウトランダーPHEV。
この記事では、一部で「最悪」と評されるアウトランダーPHEVについて基本情報やメリット・デメリットなどを調査しています。
これから購入を検討している方やSUVの中でもどの車種を購入するか迷っている方など、ぜひ参考にしてください。
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アウトランダーphevは最悪なの?
冒頭にもあるとおり、アウトランダーPHEVは一部で「最悪」という評価がされています。
しかし実際のところ、アウトランダーPHEVの口コミを調べてみると当然ながら良い意見もあれば悪い意見もあり様々なレビューがされています。
結論から言うと、決して「最悪」ではないので購入を検討している方はご安心ください。
しかしながら、すでにアウトランダーPHEVに乗っているオーナーの口コミなどを参考にして後悔がない買い物をしたいですよね。
次項ではアウトランダーPHEVの乗り心地や燃費など、各ポイントごとの評価をまとめてみました。
アウトランダーphevが最悪と言われる理由は?
アウトランダーPHEVが最悪と言われる理由はどこにあるのでしょうか?
そして、「本当に最悪なのか?」を各ポイントに分けて調査し明らかにしていきます。
乗り心地による評価
アウトランダーPHEVの乗り心地についてのポイントを挙げてみます。
・加速が良くスムーズに発進できる。
・静粛性も高く同乗者も快適に過ごせる。
・シートは硬めだが、路面の衝撃吸収性に優れているため気にならない。
・ドッシリと安定感がある。
アウトランダーPHEVは「静粛性」「安定感」があるため、長距離運転も苦にならないという点が大きなメリットだと考えられます。
乗り心地については高評価を得ており、過度な心配はいらないでしょう。
燃費の評価
アウトランダーPHEVはプラグインハイブリッドです。
乗り方によってはエンジンを使わずモーター駆動のみ、つまりバッテリー充電のみで走らせることができます。
スペック上では、85km(グレードによっては87km)もバッテリー充電のみでの走行することができます。
85kmというと通勤や買い物といった街乗りであれば、一回の満充電で十分な距離と言えます。
ガソリン燃費はというと、16.2km/L(グレードによっては16.6km/L)となっています。
アウトランダーPHEVのエンジン排気量は2,359ccと小さくはないので、16.2km/Lという燃費は非常に優秀です。
荷室や車内スペースの評価
アウトランダーPHEVはミドルサイズSUVということもあり、荷室が広く設計されています。
そのため、車内スペースで不満を持っているオーナーさんの評価はほとんど見かけません。
アウトランダーPHEVには乗車人数が7名という、3列目シートまで備えたグレードが存在します。
それも車内スペースの広さを物語っているのではないでしょうか。
アウトランダーでキャンプ#三菱自動車で行こう pic.twitter.com/AuWrKGCNct
— かなもの☺ (@kana_mono) August 7, 2022
キャンプやレジャーなどの荷物をたくさん積んで出かけるシチュエーションでも大活躍するでしょう。
内装の評価
三菱自動車もメーカーとして内装にこだわっています。
力強さの中にも、ゆとりと上質感と追及したインテリア。
引用元:三菱自動車公式サイト
ステアリングホイールとシフトノブは本革が使用されており高級感があります。
オプションにはなりますがシートにも本革が設定されており、さらに高級感を求める方のニーズにも答えていると言えるでしょう。
オーナーさんの口コミでも内装についてのネガティブな意見はほとんど見られませんでした。
そういった口コミの中にも、シンプルであることで「高級感がない」という意見のオーナーさんもいることは事実です。
もちろん感じ方には個人差がありますが、十分に満足感を与える内装だと言って良いでしょう。
デザインの評価
アウトランダーPHEVのSUVらしく迫力がありドッシリとしている見た目を気に入っているオーナーさんが多いようです。
オプションにはSUVと相性バッチリなマッドフラップ(泥除け)やサイドバーなどがあります。
自分好みにカスタマイズするとさらに愛着や所有感が得られることでしょう。
ボディカラーは以下の8色が設定されています。
・ホワイトダイヤモンド
・レッドダイヤモンド
・ブラックダイヤモンド
・コズミックブルーマイカ
・ディープブロンズメタリック
・スターリングシルバーメタリック
・グラファイトグレーメタリック
・ブラックマイカ
※グレードにより選べるカラーが異なります。
やはりアウトランダーPHEVのSUVらしい「ゴツい」見た目が人気です。
価格の評価
アウトランダーPHEVの価格はグレードごとに異なります。
以下にグレードごとの新車価格とまとめました。
グレード | 新車価格 |
M(5人乗り) | 4,995,100円〜 |
G(7人乗り/5人乗り) | 5,498,900円〜 |
P(7人乗り) | 6,023,600円〜 |
BLACK Edition(7人乗り) | 6,304,100円 |
アウトランダーPHEVの新車価格帯は500万円〜600万円台と決して安価ではありません。
しかし、エンジン排気量が2,359cc、4WD、そしてPHEVというスペックを考えれば妥当な価格と言えるでしょう。
価格面で「ちょっと高い!」と感じる方は、同じく三菱自動車のエクリプスクロスPHEVも視野に入れてはいかがでしょうか。
参考のため以下にエクリプスクロスPHEVの新車価格をまとめました。
グレード | 新車価格 |
M(5人乗り) | 4,094,200円〜 |
G(5人乗り) | 4,414,300円〜 |
P(5人乗り) | 4,650,800円〜 |
BLACK Edition(5人乗り) | 4,650,800円〜 |
アウトランダーPHEVを予算面で悩んでいる場合は、一つ下のエクリプスクロスPHEVという選択肢もアリです。
安全性能に対する評価
アウトランダーPHEVの安全性能について、ここでは安全装備をピックアップして紹介します。
・S-AWC(Super All Wheel Control)
・e-Assist(運転支援機能)
・マルチアラウンドモニター(移動物検知機能付) など
まずは三菱自動車の4WDシステム「S-AWC」です。
三菱の4WDには長い歴史の中で培われてきた技術が詰まっています。
特に雪道など悪路の走破性は高いと言えるので、そういったシチュエーションでの頼れる相棒となるでしょう。
他にもe-Assistといった運転支援システムがあります。
「標識認識システム」や「ふらつき警報」など、ヒューマンエラーを防いで安全運転を支援するシステムです。
マルチアラウンドモニターは自車の周囲360度を視認できるだけでなく、歩行者を検知して知らせてくれる機能もあります。
万が一のときの備えとしてドライバーに安心を提供してくれるでしょう。
アウトランダーPHEVには、ここで紹介した以外にも安全装備がたくさんあります。
もっと詳しく知りたい方は三菱自動車公式サイトの安全性能をご覧ください。
新型アウトランダーの辛口評価を紹介
ここではアウトランダーPHEVの辛口評価をいくつか紹介します。
・車体が長く、画像の通り一般的な駐車場からはみ出す。
引用元:グーネット
・バッテリーの寿命が懸念される、交換も高価になることが予想できる。
オーナーさんによっては車体の長さが気になる方もいるようです。
駐車スペースが心配な方などは購入する際の参考になるのではないでしょうか。
また、PHEVということで駆動用バッテリー寿命について先々の不安となっているようです。
この記事でも後述しますが、アウトランダーPHEVの駆動用バッテリー交換には(保証なしの場合)数十万円の費用がかかります。
PHEVだけではなくHV(ハイブリッド車)やEV(電気自動車)でも言えることなので、購入前によく検討した方が賢明でしょう。
総評としては、不具合は直らない車と思って購入した方が良い車です。特に三菱は昔からマイナートラブルが多いメーカーですが、これは今も健在です。シーの異音(ギシギシ音)は交換しても直らず、何度指摘しても放置プレイ。
(中略)
これはある意味絶景です。 これでいてフルモデルチェンジで新型を出してしまうわけですから、三菱はそういうメーカーなんだなと思ってしまいますね。 このため、CMやYouTubeのレビューなどはキラキラしていますが、実際三菱はこんなもんなので、過度な期待は厳禁。動けばいいやくらいに思って買いましょう。
引用元:カーセンサー
こちらはアウトランダーPHEVだけではなく三菱自動車というメーカーに対する評価も含まれています。
「三菱」というメーカーに良いイメージを持っていない方がいることも事実です。
アウトランダーPHEVに対して厳しい評価があることも紹介しました。
良い評価だけでなく、悪い評価も納得した上で購入したいところですね。
アウトランダーphevのデメリットは?
アウトランダーPHEVのデメリットとして考えられるポイントをいくつか挙げます。
・駆動用バッテリー交換が必要になった場合、数十万円の費用がかかる(保証があり範囲内であれば無償)。
・充電施設がないと外部充電ができない(PHEV全般)。
・「エンジンを使わずモーター駆動だけ」といった乗り方を長期間するとガソリンが劣化してしまう。
駆動用バッテリーの交換については「アウトランダーphevは何年乗れる?」の項目で詳述しているので、ご覧になっていただけると幸いです。
アウトランダーPHEVはプラグインハイブリッドなので充電施設で外部充電することが可能です。
自宅に充電できる環境がない場合は近くの充電スポットで充電することになるので、それをどう捉えるかによってはデメリットになるでしょう。
この記事では「街乗り程度であればバッテリー充電のみで走る」ことをメリットとして何度か挙げています。
しかし、エンジンを使わないということは当然ガソリンを消費しません。
「ガソリン代がかからないから経済的じゃないか」と思う方もいるかもしれませんが、ガソリンは半年ほどで劣化すると言われています。
劣化したガソリンで走るとエンジンにとって良くないので注意してください。
モーター駆動だけではなくエンジンも使うように、乗り方にも工夫が必要になるでしょう。
※外部充電をせずハイブリッド車として乗る予定の方は、走行中にエンジンも使ってバッテリーを充電するので問題ありません。
アウトランダーPHEVのデメリットも把握して、購入する場合は後悔のないようにしたいですね。
アウトランダーphevのメリットは?
アウトランダーPHEVのメリットとして考えられるポイントをいくつか挙げます。
・外部充電をすれば街乗り程度はバッテリー充電で走れるため燃費が非常に優秀。
・4WDで最低地上高が高く、荷物がたくさん載る。
・静音性が高く乗り心地が良い。
プラグインハイブリッドは外部充電ができるため、ガソリンの消費をかなり抑えられる点が大きなメリットとなります。
しかし前述されているようなデメリットもあることを頭に入れておきましょう。
アウトランダーPHEVはSUVということもあり悪路での走破性も非常に高いです。
また、荷物もたくさん載るためキャンプやレジャーといったアウトドアで能力を発揮するでしょう。
長距離運転をする場合など、静音性の高さはストレスなく移動できるというメリットがあります。
安全装備も充実しているので、「少し遠出してキャンプに行く」なんて使い方にはピッタリですね。
購入を検討している方は、アウトランダーPHEVのメリットとデメリットを天秤にかけてみましょう。
アウトランダーphevの基本情報
「アウトランダー」は同じく三菱のエアトレックの国外販売名でしたが、2005年から日本国内モデルも「アウトランダー」の車名で販売されています。
その中でもアウトランダーPHEVは、2012年10月から販売開始された2代目(エアトレックから数えると3代目)で追加されたプラグインハイブリッドモデルになります。
2013年1月に販売開始されたアウトランダーPHEVは、2021年12月にフルモデルチェンジをして3代目となり現在も販売されています。
特徴
アウトランダーPHEVはミドルサイズSUVに分類されています。
また「PHEV(プラグインハイブリッド)」なので、他のHV(ハイブリッド)の車と異なる点もあります。
ハイブリッドでは走行中でしかバッテリーの充電が行われませんが、プラグインハイブリッドは走行しなくとも充電設備があれば外部充電が可能です。
そのため街乗り程度であればガソリンを使わず、バッテリー充電のみで賄えるためガソリン代の節約にもなります。
それだけでも魅力的ですが、SUVらしい迫力のある見た目をしており4WDで走破性が高い点も忘れてはなりません。
SUV本来の魅力+プラグインハイブリッドによる経済的な魅力を持っている、非常に惹きつけられる車がアウトランダーPHEVです。
スペック
アウトランダーPHEVの基本スペックを紹介します。
基本スペック (グレード:XDHHZ G) | ||
車両重量 | 2,050kg | |
燃費 WLTCモード | 16.2km/L | |
充電電力使用時走行距離 | 85 km | |
最小回転半径 | 5.5m | |
全長 × 全幅 × 全高 | 4,710mm × 1,860mm × 1,745mm | |
ホイールベース | 2,705mm | |
最低地上高 | 200mm | |
室内 長さ × 幅 × 高さ | 1,920mm × 1,520mm × 1,240mm | |
乗車定員 | 5名(グレードによっては7名) | |
エンジン | 種類 | DOHC 16バルブ 4気筒 |
総排気量 | 2,359cc | |
最高出力 | 98kW/5,000rpm | |
最大トルク | 195N・m/4,300rpm | |
燃料タンク容量 | 56L | |
使用燃料 | 無鉛レギュラーガソリン | |
モーター | 定格出力 前/後 | 40kW/40kW |
最高出力 前/後 | 85kW/100kW | |
最大トルク 前/後 | 255N・m/195N・m | |
動力用主電池 | 種類 | リチウムイオン電池 |
総電圧 | 350V | |
総電力量 | 20kWh |
維持費
アウトランダーPHEVはプラグインハイブリッドなので、通勤や買い物など街乗り程度であればガソリンを消費せずバッテリー充電のみで走行可能です。
よって、充電設備で外部充電ができる環境であればガソリン代はかからず電気代のみとなります。
その他の維持費の一例を以下にまとめました。
自動車税 ・・・ 43,500円
自動車重量税 ・・・ 免税
自賠責保険 ・・・ 17,650円(24ヶ月)
これらに加えて、任意保険やメンテナンス・車検の際の諸費用がかかることになります。
アウトランダーphevは何年乗れる?
アウトランダーPHEVに限らず、「何年乗れるか?」についてはドライバーの運転状況など環境によって異なるため一概には言えません。
そこで参考にしたいポイントが駆動用バッテリーの寿命です。
三菱自動車の公式サイトより駆動用バッテリーの保証についてアナウンスされています。
容量保証(駆動用バッテリー容量の66%を下回った場合) ・・・ 初度登録後8年以内かつ走行距離16万km以内
特別保証(駆動用バッテリーの製造上の不具合等に起因する故障が発生した場合) ・・・ 初度登録後8年以内かつ走行距離16万km以内
※中古車の場合は保証継承されていることが条件となる。
保証継承については三菱自動車の公式サイトの「よくあるお問い合わせ」をご覧ください。
保証期間や保証距離の範囲内であれば駆動用バッテリーを無償で修理・交換してもらえれます。
つまり保証範囲を超えた場合は有償となり、部品代と交換工賃を合わせると数十万の費用がかかります。
バッテリー寿命などで交換が必要になるタイミングが、「初年度登録後8年を超えている」「走行距離が16万kmを超えている」といった場合は数十万の出費がかかるということです。
駆動用バッテリー交換に数十万を払ってアウトランダーPHEVに乗り続けるか。
それとも他車種に乗り換えるか。
それが「何年乗れるか?」に対する一つの答えとなるでしょう。
アウトランダーphevを買うべきか悩んでいる人へのおすすめポイント
アウトランダーPHEVのメリットとデメリットを知って、さらに悩んでしまう方もいるのではないでしょうか。
そのような方には、アウトランダーPHEVのSUVとしての魅力を見ていただきたいです。
三菱自動車の4WDシステムの走破性の高さ、そして積載量も優れています。
「自然の中でキャンプやレジャーを楽しみたい!」という方には非常に魅力的なポイントです。
PHEVについてですが、外部充電など難しく考えずハイブリッド車として乗っても全く問題ありません。
ハイブリッド車としての「燃費の良さ」を享受することも選択肢の一つでしょう。
アウトランダーPHEVをハイブリッド車として気軽に乗り、キャンプやレジャーを楽しむのもアリです。
アウトランダーphevの中古価格
アウトランダーPHEVの中古相場価格をいくつかの大手中古車サイトで調査してみました(2024年2月現在)。
上記3社の相場価格を参考にすると、「最低価格が50万円」「最高価格が640万円」といったところでしょう。
調査した結果、アウトランダーPHEVを中古で購入する際の参考価格は350万円前後になると予測できます。
年式やグレードによって中古車価格に大きな開きがあることを頭に入れておきしましょう。
中古車を買う際は外装や内装、エンジンの調子などよく確認するように注意してください。
価格と車の状態を確認して自分が納得できる車を手に入れられると良いですね。
アウトランダーphevの中古を購入する際の注意点
アウトランダーPHEVを中古で購入する際は、中古車を買う際の一般的な注意点に加えて駆動用バッテリーの寿命についても考える必要があります。
アウトランダーPHEVの中古車で確認した方が良いポイントは、バッテリー無償交換の保証範囲である「初度登録後8年以内かつ走行距離16万km以内」であるかどうかです。
保証範囲内の場合は三菱自動車のディーラーで保証継承の手続きをすれば、中古で購入したとしても保証を受けることができます。
保証範囲を超えている場合は駆動用バッテリーの交換が有償となり、交換費用として数十万かかることに十分注意しましょう。
「アウトランダーphev 最悪」を検索する人がよく思う質問3選
まとめ:アウトランダーは一部不満の声もあるが魅力もある車
ここまでアウトランダーPHEVのメリットやデメリットなどを紹介しました。
口コミを調べてみると一部不満の声、辛口な評価も見られたことは事実です。
しかし、SUVとしての性能の高さとプラグインハイブリッドの組み合わせから様々な使い方ができる車であることも事実です。
非常に魅力のあるアウトランダーPHEVですが、デメリットをどう捉えるかが購入するかどうかの判断材料となるでしょう。
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