マセラティの中古が安い理由は?燃費や維持費・中古値段を解説!故障神話とは?

マセラティといえば羊の皮を被った狼という言葉が似合う、高性能高級スポーツカーのイメージを持たれている方が多いと思います。

新車価格も軽く1,000万円オーバーのため、一部のお金持ちにしか手が届かない代物と思われるかもしれませんが、実は中古で出回っている価格を見ると手が届きそうな車体もちらほら見かけます。

今回は、この洗練されたイタリア高級スポーツカーのマセラティ中古価格や燃費・維持費についてまとめていきます。

また、故障のしやすさ等も合わせて解説しますので、高級スポーツカーを手にする前の参考として頂けると幸いです。

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マセラティの中古が安い理由は?

価格.com 自動車・バイクより

マセラティの中古価格を調べたことがある人はご存じの通りですが、新車価格が1,000万円を超えているにもかかわらず、中古車だと4分の1くらいの価格で売られているものあります。

そのブランド力はもちろん、デザインや性能の良さを考えると、メリットの大きさを感じずにはいられませんが、安いものにはそれなりの理由が存在していることも確かです。

まずは、マセラティの中古が安い理由を以下の6つの観点でまとめたので、所有するメリットと比較しながらご覧になってください。

燃費が悪い

マセラティはスポーツカーという側面から見ると仕方ない部分ではありますが、やはり燃費がかなり悪いという情報を目にします。

新型だとハイブリッドの設定もありますが、中古市場に出回っているお手頃な価格のマセラティは、ハイオク・3,000cc・約2トンの車体が主要であるため、市街地走行の場合は約 5 km/L 程度という情報も目にします。

時代が低燃費で環境に優しいエンジンに向かっている中、高性能なエンジンの力を発揮させられる仕様になっていることもあり、燃費性能は全く期待できないと言えます。

この面から、低燃費の需要を満たすことができないこともあり、その分価格に反映されているものと思われます。

維持費が高い

上述の燃費の悪さも含まれていますが、マセラティは高性能スポーツカーということもあり、メンテナンスにもかなり費用がかかるのが現実です。

高性能で高出力のエンジンの場合、最高スピードや加速性能が高まりますが、これと合わせて車を制御するためのタイヤやブレーキ、安全装備や様々な電子制御などにも高い性能が要求されます

そのため、扁平率の低いワイドタイヤや大型のブレーキキャリパーなどスポーツカー特有の装備が多いため、消耗品であっても一般的な商品よりも高額になりがちです。

また、輸入車であるため、国内に部品がない場合、本国から取り寄せる必要があり、その分の輸送費もかかることから総じて部品代や整備代が高くなります

このような購入後の維持費の高さもあるため、中古車価格に反映させている可能性があります。

需要が少ない

マセラティは、国内で売られている一般車とは性格が異なり、国内でも市場が狭い高級スポーツカーに位置付けられます。

そのため、有名でありながら車好きでなければ、その名を知らないという人も多くいるはずです。

このように一部の限られた人向けの車であり、かつ高級車ということもあるため需要が少ない分、価格に反映されている可能性があります。

リセールバリューが低い

輸入車には全般的に言えることですが、マセラティは特に新車時からの価値の低下が大きい傾向があるようです。

新車価格は1,000万円を超える高級車ですが、1年間でその価値は20~30%は減少すると言われています

5年ほど経てば新車時の50%以下の価値になってしまうというのも珍しくありません

輸入車は新しいモデルが出ると旧型モデルの価値が極端に落ちる傾向がありますが、マセラティはその中でも特に顕著にリセールバリューが低くなりがちのようです。

修理部品の入手が難しい

これに関しても維持費の高さと似た部分がありますが、万が一車が故障したときに国内に部品がないと海外から取り寄せる必要があり、場合によっては修理するために1ヵ月以上かかることも珍しくありません。

汎用性の高い消耗品であれば国内でも一定の在庫はあると考えられますが、エンジンを構成するパーツや滅多に壊れないようなところが故障した場合、国内に部品がなければお手上げです。

輸送コストはもちろん、修理をする整備士もマセラティに精通していなければいけないため、一般車だとすぐに直るような故障もマセラティの場合は数十万円かかることもあります

新しいモデルの影響

国産の一般車の場合、価格を抑える代わりに量産して、一定以上の販売台数を確保することで利益を出していくのが一般的だと思いますが、マセラティは一般大衆車ではないためモデルチェンジのスピードが早いです。

その理由はマセラティは、革新的な技術とデザインを世に生み出すことを追求しており、フルモデルチェンジ以外のアップデートも常に行っているからです。

まさに国産一般車とは真逆の考え方で、少ない販売台数でありながら、高性能車を高額で売っているため利益を出している構図と考えられます。

モデルチェンジが早いと、旧モデルは陳腐化してしまい価値の低下も加速します。

そのため、5年も経てば価値は新車時の半分以下まで低下してしまう傾向にあります。

マセラティギブリの中古が安い理由

マセラティギブリの中古が安い理由を調べてみると、以下のような内容を多く目にしました。

故障しやすい

エンジンがフェラーリ製ということもあり、メンテナンスがかなりシビアであることと日本の気候がイタリアとは異なることも相まって、トラブルが起きやすい傾向にあります。

維持費が高い

中古市場で多く出回っているマセラティギブリは3.0LのV6ツインターボであるため、燃費が悪く、自動車税や保険も一般車よりも高くなる傾向にあります。

また、整備についても高性能車だけに専門的な知識が必要なため、カー用品店等では対応ができない場合もあるようです。

需要そのものが少ない

新車価格が1,000万円を超える高級スポーツカーというだけあり、購入者は一部の富裕層が中心になるため市場に出回る量もその中古車を買う需要も少ない傾向にあります。

マセラティを新車購入する富裕層は常に新車で買い続けるため、中古車を探す人はさらに限定的になってしまい、需要も少なくなるようです。

マセラティレヴァンテの中古が安い理由

中古市場において、マセラティレヴァンテは、マセラティギブリほど低価格で出回ってはいませんが、新車価格の半分以下で購入できるのは、「ディーゼル」モデルが中心です。

ギブリ同様に中古車価格が安い理由は、「故障のしやすさ」、「維持費の高さ」、「需要の少なさ」が主ではありますが、車体がギブリよりも大きいため、日本の道路事情に合わせにくいという事情もあるようです。

マセラティの維持費はどれくらい?

一般的に車の維持費を考える際、詳細項目として「燃費」、「車検等の整備費」、「税金」、「保険」が挙げられます。

乗り方や車のモデルにもよるため、一概には言えませんがマセラティギブリの維持費を例にすると以下のようになると考えられます。

燃費

市街地を中心に年間 1万 km 走ると、おおよそ20万~21万円ほどの計算になります。(ハイオク 170円/Lで計算)

車検等の整備費

法廷車検費用は排気量や車重によって一律ですが、部品交換が発生する可能性が高いことと高性能エンジンであるため、オイル交換代がかさむため、年間で20万~30万円程度かかる可能性があります。

消耗品は自分で交換したり、安いタイヤを購入することで多少抑えることはできるかもしれません。

税金

マセラティギブリの場合は、排気量が3,000ccのため、年間の自動車税は51,000円(新車登録から13年未満)です。

保険

保険料は免許証の色や年齢、付帯している特約等によって金額が大きく変わりますが、高級車であるため、万が一に備えて車両保険を付けた場合は、年間で20万円以上はかかると考えておきましょう。

マセラティを維持するための年収はどれくらい?

中古で購入すると、車両自体にかかる費用は300万円ほどから購入が可能ですが、年間の維持費は上述の通り、ざっくり見積もっても60万円以上かかる可能性があります。

生活していくためには、家賃や食費等も必要なため、ゆとりをもって維持していくことを考えると、家族構成にもよりますが、500万円以上の年収があれば維持することは可能かと思います。

マセラティの故障神話とは?

マセラティは高性能な車両であるため、車を構成している部品一つ一つがとても高価です。

ところが、日本の気候やメンテナンスの度合いも相まって、故障が立て続けに出てくる場合もあります。

これが、マセラティを所有していると故障がつきものであるということから「マセラティの故障神話」と呼ばれているものです。

ただ、メンテナンスさえしっかりしていれば立て続けにいろいろな部品が壊れることはないため、特にエンジンに関わる消耗品等はこまめに点検するようにしましょう。

マセラティ中古の値段

マセラティの中古価格は、年式や走行距離等の条件によってかなり異なってきますが、一般的には状態が良い車も新車価格の半分以下になることが多いです。

2015年式のものであれば、中には200万円台から購入できるものもありますが、メンテナンスがしっかりされてきた車両なのか、消耗品の交換歴や事故歴などはないかをしっかり確認するようにしましょう。

購入してすぐに車両価格と変わらないほどの修理代がかかってしまうことも十分に考えられるため、安いマセラティの購入を考えている人は注意してください。

マセラティの中古で後悔しないためのポイント

ここまでの内容をまとめると、マセラティの中古で後悔しないためには以下のことに気をつけることが大切だと考えられます。

年間の維持費をシミュレーションする

マセラティはガソリン車からハイブリッド車まで様々なエンジンを積んでいるため、購入したいタイプの年間維持費をシミュレーションすることはとても大切です。

年式が古いとその分、整備費もかさむため、その分のゆとりも残せるような維持費の計画をしておきましょう。

保険や税金のコストを計算する

車両保険に入ると、高級車の場合はかなり保険料が上がります。

また、自動車税も排気量によっては高額になりがちです。

これらは車を所有するとついてまわる固定費になるので、あらかじめ年間でどの程度かかるのかを計算しておきましょう。

リセールを考えて購入時期を判断する

マセラティの中古が安く買えるのはうれしいことですが、価値が落ちてきているから安く買えるのだと考えると、購入車両を売るときも同じことが起きます。

つまり、買った時よりもかなり価値が下がってしまうため、売るときのタイミングも考えてグレードを選ぶと良いでしょう。

「マセラティ 中古 安い 理由」を検索する人がよく思う質問4選

マセラティの重量税はいくらですか?

マセラティギブリの車重は2 t 未満のため、3万2,800円ですが、2 t を超えると、41,000円になります。

マセラティの価格はいくらからですか?

マセラティは車のタイプによりますが、新車価格で1,000万円以上からと考えておきましょう。

マセラティはなぜ人気があるのですか?

マセラティは、フェラーリ製のエンジンを積んでいるため、その走りは大衆車では考えられない体験を得られると思います。

また、デザインも独特で流麗なため個性的で高性能なスポーツカーという点で人気です。

マセラティの最高級グレードは何ですか?

一部車種に設定されている「トロフェオ」というグレードです。

まとめ:安い理由を理解して購入時の参考に!

今回は、マセラティの中古が安い理由を中心にまとめました。

マセラティギブリはセダンタイプでありながらスポーツカーとしての高性能さを兼ね備えているため、車好きの人にとっては憧れの一台といえるでしょう。

そんなマセラティが安く買えるとなればすぐにでも飛びつきたくなるところですが、維持費を中心に所有するにはかなりの出費を覚悟しなければなりません

安く買えても国産車のような維持費では済まないため、先述した購入後のことをしっかりシミュレーションしてから決断するようにしてください。

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